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24hコスメのリニューアル&低価格化とエキスのBG抽出とJOCA推奨品非対象化について

先日、24hコスメがリニューアルして「大人の敏感肌へ」というコンセプトにチェンジ、さらに購入しやすい金額になりました。なんと、 1,800円というプチプラ価格です。ミネラルパウダーファンデ、ミネラルオイルコントロールパウダー、ミネラルスティックカラー、ミネラルアクアルージュ、ベースカラーなど14種類(カラー別では31種類)ものアイテムが、すべて税抜1,800円(税込1,944円)になりました。

このような低価格化の背景には、ブランドとしての決断・判断がありますが、私が調べた限りの背景を説明していきますね。

>>>24hコスメ 公式サイト
>>>24hコスメ 楽天市場店
>>>24hコスメ Amazon

目次






24hコスメのブランドリニューアル、低価格化はBGによるエキス抽出のおかげか?

 
実は、24hコスメが大々的にリニューアルしたことは、実はJOCA(日本オーガニックコスメ協会)のお知らせで知りました。曰く、24hコスメのリニューアルによって、植物エキスなどの抽出にBGが使用されることになったので、JOCA推奨品としての認定を取り消す、というものです。

>>>参考記事:アイシスガイアネット

その後、他サイトのプレスリリースなどで調べたところ、24hコスメの今回のリニューアルで、商品価格が大々的に値下げになったということを知りました。

BG抽出化と低価格化は(はっきりとは言われていませんが)つながっていると思います。実は、プチプラ~安価なオーガニックコスメではBG抽出は多用されているんですよね。昔はBGというと石油由来成分でしたが、現在ではサトウキビなどを出発原料としたBGができるようになており、オーガニックコスメやナチュラルコスメのジャンルではよく使われているものでもあります。保湿力のある成分でもあるので、たとえばフルフリフリフラさんのフルフリ式化粧水ではBGが使われています。

なお、低価格化は、同社の系列ブランドで40代向けの『TV&MOVIE』というブランドとのスケールメリットを活かしているそうです。地道な企業努力を行っているからで、決して中身が粗悪になったわけではありませんとのことですが、安定した製品供給を行うためには、BGなどで大量に抽出された植物エキスが必要になることは間違いないと思います。

しかし日本オーガニックコスメ協会は、植物由来であろうと一切の合成成分の使用は不可としているので、今回のリニューアルでJOCA推奨品認定から24hコスメが外れるということになりました。

個人的には、24hコスメはポップで使いやすいブランドでありながらJOCA推奨品認定を取っているアイテムが多いので、すごく人に勧めやすいと思っていたので残念ではあります。

24hコスメは、元々最初から、本格的なオーガニック&ナチュラルコスメでありながら手に取りやすい価格やパッケージングを目指すブランド

今回のリニューアル、色々な見方や評価ができると思うのですが、個人的には、むかーーーしむかしのオーガニック系展示会で、24hコスメの前身にあたるナチュラピュリファイの時代から知っているので、その時からこのブランドが目指している方向性が変化しているのを感じています。

>>>参考記事:藤田真規さんのご著書について

もともとナチュラピュリファイは、敏感肌やアトピー肌でもメイクを楽しんでほしい!という気持ちで立ち上げられたブランドで、当時からコスメアイテムを販売していましたが、当時は価格も高く、パッケージもナチュラル系の雰囲気のもので、実際にはあまり売れなかったらしいのです。私もその当時の旧ナチュラピュリファイのブースを見学しましたが、確かに20代としては高いなーって思う価格帯でしたね・・・。

イイものを作ったのに売れない日々を過ごす中、藤田さんは、ナチュラピュリファイが販売されている店舗でお客様を観察するようになりました。そんなある日、自社のファンデーションを、ガングロ?ギャル?みたいな若い女性が買っているのを見かけます。正直、これまでナチュラピュリファイがターゲットとしていた女性とは違うイメージの女性。

そこで、藤田さんがその女性に「なぜこのファンデを買うのですか?」と聞いたところ、「オールで遊んでファンデを落とせなくても肌が荒れないから」という答えが返ってきたのをきっかけに、ブランドコンセプトを「24時間メイクが崩れない・つけたまま寝てしまってもOK」という切り口に変え、名前の24hコスメという名前に変更したそうです。

その後、テレビや映画の撮影でも使えて、モデルさんや俳優さん・女優さんの肌が荒れないということで、TV番組や映画番組とのタイアップが続き、ついにオーガニックコスメなのにTVCMも放映されるということになりましたよね。

今回、低価格化を目指すにあたって藤田さんは、プチプラコスメの平均価格1,300円にワンコインを足した1,800円にすることで、普段オーガニックコスメは高い、使えないと思っている人でも気軽に手にとってほしいと思ったそうです。

オーガニックコスメの裾野が広がることで、厳しい基準のオーガニックコスメも売れるようになるのでは?

さて、今回の24hコスメのリニューアル、個人的には残念な気持ちもあるのですが、こうやってオーガニックコスメの裾野が広がっていくことで、逆に厳しい基準のオーガニックコスメも売れるようになるので、業界全体としてはハッピーな方向性なのでは?と感じています。

先日、マツキヨのオーガニックコスメブランドのアルジェランのオイルをお試ししましたが、認証付きオーガニックコスメがドラッグストアで買えるというのは、まるでドイツやヨーロッパに近づいてきている!と感じました。

つまり、裾野が広がることで、逆に厳しい基準のオーガニックコスメや奥の院的なオーガニックコスメも、注目されるということです。

個人的には、植物由来であっても合成成分が入ったコスメは肌の調子が悪いときには合わないので、一切の合成成分不使用の厳しい基準を掲げるJOCA推奨品のようなコスメが存在していることはありがたいと思っています。

しかし、だからといってJOCA推奨品レベルに満たない製品が「オーガニックコスメ」として増えていくのはけしからん!とはまったく思っていないのです。また、マツキヨのアルジェランや今回リニューアル&低価格化した24hコスメが、たとえばオラクルとかHANAオーガニックとか、比較的高額のオーガニックコスメブランドのシェアを奪うとはまったく思っていません。

以前、沖縄オーガニックコスメの琉白の開発者の方にインタビューさせていただいたとき(その時の記事はこちら(その1)とこちら(その2)です)、「使う人がオーガニックコスメの入り口として私達を選ぶのでもよい。その後、よりオーガニック率の高いコスメに移ってもいい」というようなことをおっしゃっていたことを思い出します。

厳しいブランドだけが残るべきだと考えると、間口が狭くなってしまうので、結果としてオーガニックは広がらないと考えていらっしゃるようでした。

確かに、純粋なオーガニックコスメのブランドの製品って、最初はとっつきにくかったりしますよね。ガラス瓶とか、消費期限が短いとか、これまでケミカルコスメしか使ってこなかった人からするとハードルが高いものです。

そして、人によって肌質やスキンケアやメイクの予算は違います。だからこそ、色々な価格帯とコンセプトの国産オーガニックコスメが存在することは、とてもありがたいと思うのです。特に、高校生や大学生などお金がない世代や20代でも、子育て中のママでも、経済的負担を感じずに手に取りやすいオーガニックコスメの登場は、素晴らしいことであるなと感じています。

個人的には、BGがあまり肌に合わないことが多くて、使い続けることはできないので24hコスメの今回のリニューアルが残念ではありますが、今回の24hコスメのリニューアル、より多くの人がオーガニックコスメの世界に触れるチャンスとなると思うので、是非、LOFTなどのバラエティショップで見かけたら24hコスメを買ってみてくださいね。

>>>24hコスメ 公式サイト
>>>24hコスメ 楽天市場店
>>>24hコスメ Amazon


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