幸せのオーガニックコスメ~地球といっしょにきれいになろう

日本オーガニックコスメ協会の「世界のオーガニックコスメの現状」改訂版を読みました

先日、日本オーガニックコスメ協会(JOCA)の「世界のオーガニックコスメの現状」改訂版というリーフレットが販売されたので早速読んでみました。私は日本オーガニックコスメ協会のオーガニックコスメアドバイザーでもあるので、日本オーガニックコスメ協会の動向に関する情報が色々入ってきます。

このサイトでもご紹介していますが、日本オーガニックコスメ協会はオーガニックコスメの基準としては世界に類を見ないほど厳格な基準を設定しています。欧米のオーガニックコスメの基準では使用が許されている合成成分(植物由来であれ石油由来であれ)を一切排除していることなどからも、この基準が厳しいということが分かるかと思います。

今回、こちらの冊子を読んでみて分かった、2018年12月現在のオーガニックコスメ協会の動向などをレビューしていきますね。

>>>世界のオーガニックコスメの現状・改訂版(日本オーガニックコスメ協会)






世界のオーガニックコスメの現状を日本オーガニックコスメ協会の視点から説明し、日本のオーガニックコスメの先進性や特異性を際立たせている

今回の「世界のオーガニックコスメの現状」という冊子の目次はこちらです。

大まかに、世界のオーガニックコスメの認証基準の現状を説明し、特に世界統一的なベースがないことや、石油系合成成分の使用が許可されているということを書いています。また、グリーンケミストリーといって、植物由来の合成成分の使用が認められているということについても書かれています。

一方で、世界統一基準を目指して作られたコスモス認証基準はあるものの、その基準はドイツの自然化粧品基準であるBDIH基準をベースにしており、石油由来成分の使用が認められているということなどを説明しています。

そして、実は日本のオーガニックコスメは世界最先端を行っている!ということが説明されています。なぜなら、日本では天然防腐成分と界面活性剤があり、それによって100%天然成分でコスメやメイク製品を作ることに成功しているからです。

※これについては、以前記事を書きました。

実は日本がトップ!?本当に100%天然成分で作られたオーガニックコスメは欧米より日本の方が進んでいるかも知れない、という話。

完全に100%天然成分のオーガニックコスメを「ジャパン・オーガニックコスメ」として世界へ発信していく

ここまでは、日本オーガニックコスメ協会の情報発信などで知っていたことでしたが、今回の冊子で初めて知ったことは、このような日本の特異なオーガニックコスメ(天然成分100%のオーガニックコスメ)を、世界に向けて発信していくという日本オーガニックコスメ協会の2019年以降に向けての新しい方向性でした。

これは私自身面白いなと思うし、非常に興味深いと思うので今後も注目していきたいと思います。

100%天然成分のオーガニックコスメは扱い方に注意しなければならない! すべての人のライフスタイルに合うわけではない

なお、今回の冊子であ、そうなんだー、と思ったことがあります。それが、日本オーガニックコスメ協会としては、他のオーガニックコスメの基準(エコサートとか)はあってもよいが、その中の一つとして、超厳格な日本オーガニックコスメ協会の認証基準も存在していてほしい、という意向のようです。

これまで私は、日本オーガニックコスメ協会の方針は「合成成分使用しているコスメは一切オーガニックとは呼ばせない!」みたいなかなりストイックで排他的なものかと思っていたのですが、どうやら違ったようです。

確かに、各国で風土や薬事法が違いますので、日本の基準では化粧品を流通させられない国(EU薬事法)もありますし、出張やお出かけが多い人などは化粧品を冷蔵庫保存したりできませんしね。そういう人には、EUの基準で作られているエコサートコスメの方が安心です。

個人的には、100%天然のオーガニックコスメを作るのであれば、同時に使用法への注意とか売り方とかをメーカーが工夫しなければならないのでは?と思うことがあります。たとえば、詰め替え用パウチとか販売しているメーカーさんもありますが、使う容器の消毒に気を付けるようにと注意したり、3回に1回は新しい容器に変えるようにとか、基準を設けないと、腐ったコスメで肌があれちゃったりします・・・。そうなると、ボトルの代金が高くなりますが、それも含めて情報を提供したらいいのではと思います。

アムリターラなどは、エアレス容器を使ったりと工夫していますし、日本人らしいパッケージへのこだわりで、なるべく新鮮な状態で使えるようなコスメを作ってほしいですね。

先日レビューをさせていただいたぷろろ化粧品さんでは、一切の合成成分が使えなくなった皮膚炎に悩む人が、「これだけは使える」と言って愛用することが増えてきたとおっしゃっていましたが、そういう方々にはJOCA認定のコスメは救いだと思います。

個人的には、ここ数年子育てをしていたため在宅ベースの仕事をしていましたが、来年からまた再び海外出張も含めて外に出る仕事を再開するので、そうなったらエコサート認証のコスメとか、合成成分の防腐剤がちゃんと入ったコスメを使うだろうなと思っています。

とにかく、コスメに人を合わせるのではなく、人のライフスタイルにコスメを合わせるのが、平和的解決ではないかと思います。オーガニックコスメには多様な基準があってよく、オーガニックコスメを使う消費者が分かったうえで使う、というところまで啓蒙活動が進んだらいいですよね。

興味のあるかたは、是非取り寄せて読んでみてくださいね。このサイトでもまた発信していきます。

>>>世界のオーガニックコスメの現状・改訂版(日本オーガニックコスメ協会)


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