そろそろ紫外線対策が気になるところですが、昨年末から密かに狙っていたある製品をフルフリフリフラさんから取り寄せてみました。その名も・・・アギ・プルーンVCエキス。これ、美白という発想をそもそも根底から覆す可能性のある面白い新成分が入っているのです!
どういうことかというと、美白=メラニンの生成を抑えるというのが大前提であるのですが、このエキスに使われているプルーン分解エキスは、メラニンの生成自体は抑えないけれど肌が黒くなることを回避してくれるというすぐれものなんです。
美白では敵視されているメラニンですが、肌がメラニンを生成するのにもちゃんと合理性があるんですよね。
つまり、紫外線の刺激を肌の奥や細胞レベルにまで到達させないバリア機能がメラニンなのです。
実は、メラニンは私たちの敵ではなく、私たちを守ろうとする肌本来の機能なんです。
で、今回私が取り寄せたフルフリさんのアギ・プルーンエキスは、このメラニンを敵視しないで美白するという逆転の発想に立ったもので、メラニン本来の役割を肯定しながらも肌は白いままでいられる!?という美味しいとこどりなもののようです。
美白業界のジレンマをズバッと解消? ケミカル美白VSオーガニック美白の不毛な戦いに終止符が打たれ、オーガニックでも充分美白できるって言えるかも!!
一般の美白化粧品というと、肌のメラニン生成機能を根底から否定する発想に立つものが多く、
美白有効成分を肌の奥に届けるために、肌のバリア機能を低下させる界面活性剤成分を含有するため、
かえってお肌が弱くなったり肌荒れしたり、
またメラニンを抑えるので紫外線が肌の奥や細胞に届いてしまう危険性がありました。
一方、オーガニックコスメの場合は、メラニン生成に関しては過度な抑制はせず、
あくまで肌のターンオーバーを促進してメラニンを排出するという立場に立った美白なので、
時間がかかり、即効性に乏しいという欠点がありました。
実は、一般の美白化粧品であれ、オーガニックコスメであれ、メラニンと戦うということを前提にしているので、こういうジレンマが発生するのですね。
ところが・・・このメラニンとの戦いを行わずして、白肌に導いてくれるのがプルーン分解エキスなんです。
プルーン分解物は、メラニンの機能そのものにはタッチしないけれど、メラニンによる黒化が表皮細胞に入ることを防いでくれるんですって。
すごっ!!新しい発想!って思いませんか?
美白が目指すのは黒くならないこと。だとしたら、たとえメラニンができてしまっても見た目には見えなければいいんじゃない?の発想が生んだプルーン分解エキス
プルーン分解エキスを開発した研究者の方による製品開発のスタートは以下の通り。
「要は黒く見えなければいいんだよな・・・」という大胆な切り口からスタート。紫外線が原因でメラノサイトがメラニンを作ることを止めるのではなく、たとえメラニンができてしまったとしても、それを肌の表皮細胞へと受け渡さなければ、黒くは見えない。ではこのメラニンの受け渡しを阻害し、表皮細胞がメラニンを取り込まない、名づけて“メラニン・ダイエット”を今回の研究テーマにしようと決まったのでした。
この発想に立って、世界中の論文を取り寄せて理論を構築していったそうです。
最終的には、様々な素材の中から発見されたのがプルーン。
プルーン(セイヨウスモモ)の果肉を分解して得られる成分でした。この成分を加えた場合、表皮がメラニンを取り込むのを抑制する働きが見られます。この結果、皮膚の美白作用が見られ、また保湿にも効果があることがわかりました。
表皮がメラニンを取り込まなければ、たとえメラニンが存在していても肌は白く見えます。
これで美白のゴールは達成できたというわけですね。
しかも、一般の美白化粧品で乾燥が気になる人って多いですが、プルーン分解エキスについては保湿効果があるというのも嬉しいところです。
フルフリさんのアギ・プルーンVCエキスについて解説
今回私が頼んだアギ・プルーンVCエキスは、プルーン分解物以外にも、
- アギ根エキス
- ビタミンC誘導体
が含まれています。
アギというのは、こういう黄色い花の植物で、なんと漂白型美白成分として一般の美白化粧品に良く使われているハイドロキノンに良く似た性質を持つ成分なんです。
中央アジアの砂漠地帯に生えているんだとか。
ハイドロキノンと似た性質を持ちつつも刺激性が少ないのが特徴。
そして、ビタミンC誘導体としては、アスコルビルエチルというものを採用しているのですが、
肌に塗った直後にビタミンCが現れるタイプでしかも安定性が高いのが特長です。
ビタミンCって安定性が悪いとよく言われていますが、そこをクリアーにしているんですね。
ただし、いわゆる美白化粧品と違って界面活性剤やナノ化技術を使っていないので、浸透性にはやや劣るそうで、
その分をリカバリーするために多めに配合されてるんですって。
フルフリさんのアギ・プルーンVCエキス+ペルシャンローズで化粧水作ってみた!
というわけで待ちに待っていたアギ・プルーンエキスですが、今回は、プルーンエキス以外にも、
珍しいペルシアのダマスクローズのハーブウォーターと、しっとりタイプの保湿成分を頼んでみました。
>>>保湿成分 しっとり
ちなみに、このペルシャンローズウォーター自体もすっごくよかったんですよ!! 香りマニアでローズマニアの私はローズときくと色々試したくなるクチですが、フルフリさんのペルシャンローズは、さわやかさのある青みがかったピンク色のイメージの香りです。ブルガリアンローズがゴージャス感満載なのに対して、ペルシャンローズはさわやかで素朴な感じ。
モロッコのムゴナで摘んでいるナイアードさんの朝摘みばら水とちょっと似ていますが、ペルシャンローズの方が香りが繊細でほんのり甘さが強いのではないかと感じました。
あと、調合ボトルですがいつもの乳白色のプラスチックではなく、ミストタイプにしてみましたよ。
私、めんどくさがりやなのでスプレー・ミストタイプの化粧水が好きなんです^^;
>>>調合ボトル ミストタイプ
で、いつもの手順で作って、しゃかしゃかしゃか・・・と混ぜて使ってみました。
感想:独特の煮詰まったような甘い香り(クローブみたい)が好きなら使い続けてみると面白いかも
で、実際に作ったボトルでシュッシュとここ数日お手入れしてみました。
感想ですが、まずこのアギ・プルーンVCエキスって香りが独特なのです。
なんというか、煮詰まったような甘い匂い。にんじんを煮詰めたような甘い匂いだと私は感じました。
この香り好き嫌い分かれるでしょうね~。初めての香りでしたが、私個人は嫌ではなかったです。
ただ、そういうちょっと馴染みのない匂いが少しあるので、この香りが嫌いな人はこの化粧水は続けるのは無理でしょうね。
※追記:何かの匂いに似てる・・と思っていたのですが、どうもクローブ(スパイス)の匂いに似ています。
クローブ好きな人なら違和感ないかもしれません^^;
まだ数日しか使用していないから実際にどんだけ美白効果があるかはまだ分かりませんが、
使用感自体は悪くないです。ビタミンCが入っているコスメって乾きやすいイメージでしたが、
プルーン分解エキスに保湿成分もはいっているためか、しっとりしています。
また、ローズウォーターとの相性もよくて、私はとっても気に入っております。
フルフリさんってこういう面白いものをこそっと品揃えしているお店なので、
マニアな人は是非一度お店でお買い物してみてくださいね。
店長の杉さんも気さくに質問に答えてくださいますよ。
<今回私が化粧水で購入したもの>
>>>植物エキス アギ・プルーンVC
>>>ペルシャンローズ ハーブウォーター
>>>保湿成分 しっとり
>>>調合ボトル ミストタイプ
<フルフリフリフラさんのHP>
>>>セルフメイド形式の自然派化粧水・かんたん手作りコスメ調合室『フルフリフリフラ』