この間見つけた新しい日本製・国産オーガニックコスメのぷろろ健美堂さん。
モアオーガニックという「世界基準よりも厳しい」オーガニック基準でつくられている白樺をベースにした白樺化粧品を出しているということだったので、さっそく1000円のトライアルセットを注文しちゃいましたので、
使ってみた口コミです!
ぷろろ健美堂さんの白樺スキンケア3点セット1000円トライアルはこちら。
白樺=ホワイトバーチは「腎」に効く若返りの成分
ところで、化粧品としての白樺(ホワイトバーチ)の成分って、有名なのはヴェレダのホワイトバーチシリーズくらいで、
あまり基礎化粧品には使われていなくてなじみはなかったかもしれません。
でも、白樺は伝統的にヨーロッパでは「若返りの樹」として知られていて、
飲用したり、精油として使ったり、とても珍重されているんです。
以前ご紹介した「天の香り」の作者、リチィさんには、樹木に関する著作があります。
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この本を読むと、白樺の主要な作用は、
水分代謝機能の活性化ということになります。
つまり、デトックス機能に優れているということなんです。
(なので、ヴェレダのホワイトバーチは、むくみ・セルライト解消用のマッサージオイルに含まれているんですね)
そして、特に腎臓系に作用する(腎臓はデトックス器官です)のですが、
中医学的に言うと、腎臓関係って髪とも関係しているんですよね。
そのためか、上記の「樹(バウム)」には、白樺エキスを使った育毛剤のレシピが載っていましたよ!
(実際白樺成分の入った育毛剤も多いようです)
実は、私は中医学的に言うと腎が弱く、髪の毛にも悩みがある(実は若白髪・・・)ので、
白樺は自分にはとても合いそう。
そういうわけで、以前から白樺製品はとっても気になっていたのですが、
そんなとき、ちょうどぷろろ健美堂さんから、白樺コスメが発売されたのでした。
モアオーガニックと山澤清さん
ぷろろ健美堂さんの製品は、山形の庄内町にある「ハーブ研究所スパール」というところで製造されています。
このハーブ研究所スパールといえば、オーガニックコスメ好きならピンとくる人もいるかもしれませんけれど、
オードリーインターナショナルの山澤清さんが所長をつとめているハーブ研究所です。
この山澤清さんですが、実は私、数年前のBioFachでお会いしたことがあります。
その時この山澤さんは、オードリーインターナショナルで扱っている石けんの実演販売をされていました。
その時の石鹸というのが、まあるい形のちょっと不思議な形の石けんだったと、
ものすごい泡で人目をひいていました。
化粧品コーナーとなると、基本的には女性の販売スタッフが立っているのですが、
男の山澤さんはそれだけで目立っていました。
全然売り込みをすることなく、静かに堂々とブースに立っていましたが、
泡立つ石鹸に人が群がっていましたね。
芯の強そうな顔で、
「20年以上(その当時)農薬を使っていない土地で育てた本当のオーガニックです」
とお客さんに説明していたことを覚えています。
その後、新潮社からこんな本も出されていますが、山澤さんがオーガニックへ目覚めたきっかけは、長男がアトピーだったからだそうです。未来の子供のためにという思いが彼をオーガニックに駆り立てたのだそうです。
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山澤さんの言うモアオーガニックとは、本当の完全無農薬・有機栽培を意味しています。
たとえば、オーガニックと言っても、そこで使われている堆肥(鶏糞)のもとの飼料がオーガニックではないこともよくあります。
しかし、山澤さんの畑では、肥料のもとになる鶏にもオーガニックの飼料を与えています。
また、すでに脱農薬してから30年以上経っているため、残留農薬のおそれがない完成された土壌で育てています。
ここまでこだわりぬいたオーガニックは、実は一般のオーガニック業界でもかなり稀なんですよね。
途上国のオーガニックの場合は、脱農薬して日が浅いものも実はあります。土壌が安定していないこともあり得るんですよね。
そういうわけで、今回ぷろろ健美堂さんからこちらのトライアルが出たときに、
山澤さんのお名前があったので迷わず信頼して頼んでみました。
1000円トライアルセットの中身
トライアルセットは、注文した次の日には発送され、その翌日には我が家に到着しました。
中身は、ローズマリーの白樺化粧水、白樺石けん、白樺みつろうクリームの3つでしたが、
白樺樹皮のバスハーブもおまけでついていましたよ♪
さて、それぞれの製品の全成分は以下の通りです。
★ぷろろ健美堂 白樺石けん 全成分:
石けん素地、白樺樹液、カミツレエキス、ラベンダーエキス、ローズマリーエキス
★ぷろろ健美堂 ローズマリーの白樺化粧水 全成分:
白樺樹液、ローズマリーエキス、ローズマリー油
★ぷろろ健美堂 白樺みつろうクリーム 全成分:
ホホバオイル・みつろう・白樺樹液
成分を見てわかる通り、このぷろろさんの製品は原材料そのままのピュアな仕上がりのものが多いですね。
防腐剤にあたる成分があまりないので、保管には要注意。
たとえば、石けんも開封後は3か月で使い切らなきゃいけません。
また、化粧水は冷蔵庫保管で2か月以内に使うことになっています。
逆に言うと、とてもピュアで新鮮であるため、お肌には優しいということですね。
ちなみに、「水」という表記がないことからも分かるように、
こちらの製品で使われている水分はすべて白樺樹液のみです。
つまり、まったく水を足していません。
白樺樹液の製造自体も、北海道の野生の白樺を使い、
水や溶剤を一切加えず、低温で時間をかけて抽出する手法なので、
白樺から採ったものがそのまま入っているということになります。
これ、以前HANAオーガニックさんのローズウォーターのところでも説明しましたが、
すごく重要な品質判断の基準になります。
というのも、エキスを蒸留したり抽出するときに、
水をつかったり高温にしたり、溶剤を使えば、収量も多くなりスピーディーにエキスが得られます。
その代りキャリーオーバー成分が混入したり、品質が劣るのです。
でも、安価にできるので、安い製品では、たいていが水で蒸留していたり、溶剤を使っています。
水や溶剤を使わず、低温で抽出するというのは、時間もお金もかかるし、
収量が少なくなりますが、高品質のエキスが得られます。
なので、このぷろろ健美堂さんの白樺シリーズの化粧品は、
そのベースとなっている白樺が「超濃厚・高品質」ってことなんです!
そして、ぷろろさんの白樺樹液は、いわゆる精油と同じく分子が小さいので、
お肌にすっと浸透して真皮まで届くとか。
これは期待大だな~と思ってトライアルを使うのをとても楽しみにしていました。
ぷろろ健美堂の白樺石けん
私が今回のトライアルセットを使って特に気に入ったのが、白樺石けんです。
以前私がBioFachで山澤さんをお見かけしたときに石けんの泡立ちがすごかったという記憶があったのですが、
こちらのぷろろの白樺石けんも同じくらいの泡立ち!!
これ、こんもりと泡が自立しているんですよ! ペタッとならずに、ま~るい泡のままです。
ちなみに、泡立てに使ったのは、以前華密恋(かみつれん)さんのバスセットトライアルについていた、トウモロコシ製の泡立てネット。
すごくよく泡立ちました。
石けんを使ってみた感想ですが、香りなどは特にパッと目立つところはないのですが、
非常に泡が細かいというか、泡が毛穴に入って洗い出している感じがあります。
かなりさっぱりしますが、それでいて、不思議とつっぱらない。
正直、香りや(パッと感じられる)洗浄力がそれほどないので、
かなり「地味」な洗い上がりなんですが、
よ~く肌を触ってみると、気になる鼻すじや小鼻の周りとかの皮脂がきちんとおちているんです。
それでいて、ほほとか皮膚の薄いところがつっぱったりしない。
洗浄力単体だけで見れば、この白樺石けんよりも洗い上がりが「さっぱり!!」っていう石けんは山ほどあると思います。
でも、白樺石けんの不思議なところは、皮膚に対して画一的に洗浄力を出すのではなく、
オイリーなTゾーンはさっぱり、デリケートなほほにはしっとり、という洗浄力になるということです。
この石けんだけでもこのトライアルセットは「買い」だと思えるくらい気に入りました♪
白樺化粧水 ローズマリー
石けんで洗った後、白樺化粧水ローズマリーを使いました。
こちらは、防腐剤が入っていないので開封後は冷蔵庫保存で2か月で使い切らないといけないそうです。
こちらの化粧水、手に取った感じのテクスチャーは「さらり」としていてほとんど水と変わりません。
香りはローズマリーのほのかな香りがするだけ。
石けん同様、かなり地味めなんですよね。
いかにも潤いますっていう感じがなくて。
ところが、お肌につけてみるとわかるのですが、
すごくよく浸透します。
香りもローズマリーのほのかな香りしかないので、
一見「だいじょうぶかな~」って思っちゃうかもしれませんが、
つけるとぐっとお肌の中に吸い込まれていきます。
そして、仕上がりですが、ほどよい収れん作用があります。
ローズマリー自体が収れん作用を持つ精油ですが、
鼻のあたりとかがキュっと締まる感じなんです。
収れん用化粧水として使ってもいいくらいだと思います。
それなのに、ほほとかはしっとりしているので不思議な仕上がり。
これかなり病みつきになりますね。
扱い方がややめんどくさい(冷蔵庫保存・2か月以内に使い切る)ことを除けば、
とてもよい化粧水だと思います。
白樺みつろうクリーム
そして、ホホバオイルをベースにしながらつくられているみつろうクリーム。
こちらを使ってみました。
感触としては、以前レビューしたFlanaさんの美容バームと同種ですが、
より素朴で、よりオイリー感が薄いさっぱりした感じです。
Flanaさんはローズの香りがふわ~っと広がり、かなりリッチな仕上がりですが、
この白樺みつろうクリームは、香りもほとんどなく、本当に素朴な感じです。
これなら、男性や子供に使ったり、顔全体に広げるデイリーユースもできそうです。
ぷろろさんの化粧品シリーズでは、化粧水の後につけるものとしては、
こちらのバームしかないようです。
これですが、後日、化粧水の後つけて、BBクリームを塗るための下地にしましたが、
べたつかずかなり肌なじみがよくかったです。
使ってみた感想:白樺の魅力のとりこになりました
今回、はじめて基礎化粧品として白樺ベースのものを使ったのですが、
改めてその魅力にとりこになりました。
これは多分、ぷろろさんの白樺の品質がものすごく良いからだろうと思っています。
個人的にリピートしたいのは石けんです。
とても地味なのに、ものすごい実力。
あと、こちらのスキンケア製品とは違いますが、
ぷろろさんが出している白樺樹液のドリンクがとっても気になります。
実は、ヴェレダからホワイトバーチの飲むエリキシルというのが出ているのですが、
これをいつか飲みたいなって思っていたんです。
でも、これなかなか手に入りづらくて・・・。
なので、ぷろろさんの出している白樺の恵み、このヴェレダのバーチのエリキシールの代用になるんじゃないかと、
期待しているわけです。
いずれにせよ、品質がとてもよい実力派日本製・国産オーガニックコスメなので、
これからもずっと応援したいコスメブランドさんです。