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実は日本がトップ!?本当に100%天然成分で作られたオーガニックコスメは欧米より日本の方が進んでいるかも知れない、という話。

私はJOCA(日本オーガニックコスメ協会)認定のオーガニックコスメアドバイザーという資格を持っています。その日本オーガニックコスメ協会は、「オーガニックコスメ」という和製英語を日本で初めて使った、まさに日本のオーガニックコスメの草分けであり、消費者目線に立って100%天然成分で作られていることを基準にしたオーガニックコスメを普及する活動をしています。私自身、このブログでオーガニックコスメという名称を使わせていただいていますし、自分も勉強させてもらったので今でも情報のアップデートをチェックしています。

その日本オーガニックコスメ協会をの創始者である水上洋子さんが、ここ最近日本でも増えているグリーンケミストリーによる合成成分に関するコラムと、実は日本がトップ!?天然100%のオーガニックコスメは日本製・国産ブランドが得意である、ということを書かれていたのでこのブログでも紹介します。

>>>参考コラム:グリーンケミストリー(環境にやさしい化学)から作られた新合成成分
>>>参考コラム:本当に価値あるオーガニックコスメとは?






グリーンケミストリーによる植物由来の合成成分がドンドン増えている

以前からこのブログでは、グリーンケミストリーによる植物由来の合成成分の話をちらほら書いてきました。
その1その2

また、オーガニックコスメとは?初心者のためのガイドという記事も書いていますが、そこでもグリーンケミストリー、グリーン化学のことを書いています。

簡単に説明すると、グリーンケミストリーによって、それまで石油由来でしか作れないとされてきた様々な成分を植物を原料として作ることができるようになったということです。

たとえば有名なものとしてはBGがあります。以前は石油由来でしか作れませんでしたが、現在では植物由来で作れるため、いわゆるオーガニックコスメと呼ばれるものにも結構入っています。

そして、上記で引用した水上さんのコラムによると、特にヨーロッパのオーガニックコスメの原材料関係者の間では、このグリーンケミストリーの考え方がかなり広まっているのだそうです。

以下、引用します。

一般的な消費者は、「植物が原料だったら、それは天然成分でしょう」と考える傾向があります。少しややこしいのですが、植物を何らかの溶剤に漬け込んで植物エキスを作る場合は、たしかに天然の化粧品成分と言えますが、いっぽうで化学的操作によって、植物から自然界に存在しない合成成分を作ることもできます。植物に含まれるさまざまな成分を壊すことない場合は、天然成分となりますが、植物に含まれるさまざまな成分の分子式をバラバラに化学的操作(高温。高圧、触媒)によって分解し、再合成したものは、合成成分になります。

たしかに「グリーンケミストリー」において持続可能な原料とは言い難い石油を止めて、持続可能な植物原料を使うという点では、今の時代の要請にあっていると思います。

しかしここで消費者の立場からぜひ注意してほしいことがあります。それははたして植物から作った合成成分は、安全なのかということです。何故なら、それはまだ長期的に検証されていないという問題があります。

石油から作ったある合成成分が自然界に循環できないものであれば、たとえそれを植物から合成したとしても、自然界では循環できないものになります。

そうした成分は、当然のことながら、素肌の負担となる可能性があり、環境汚染の原因ともなります。

先にあげた防腐剤のプロパンジオールも、そう「グリーンケミストリー」の新成分として登場しました。しかし「日本オーガニックコスメ協会」は、植物由来であっても、プロパンジオールは、長期に使うと、どのような問題が出てくるかはまだわからないため、使用しないほうがいい成分の中に入れています。

そのほか「グリーンケミストリー」という考えのもとに登場した化粧品の新成分としては、乳化安定剤のセテアリルアルコールなどもあります。セテアリルアルコールも、以前は石油から合成されていたものを植物から合成もできるようになったわけです。

しかし石油由来であっても、植物由来であっても、出来上がった合成成分は、その性質に違いがあるわけではありません。石油からであろうと、植物からであろうと、出来上がったセテアリルアルコールに違いはありません。ちなみにセテアリルアルコールも、アレルギー性があるとされた「旧表示指定成分」です。

化粧品の新成分については、直接、肌につけるものなので、オーガニックフード同様、長期使用による結果がわからない成分については、慎重に対処すべきだというのが、協会の考え方です。
引用元:本当に価値あるオーガニックコスメとは?

つまり、たとえ植物由来であっても合成成分に関しては長期にわたる調査結果が出ていない以上、肌への使用は控えたほうがいいというのが水上さんの、そして日本オーガニックコスメ協会の見解だということです。

JOCA推奨品レベルの化粧品はオーガニックでは作れない、は嘘!日本の28もの日本製・国産ブランドは天然100%のオーガニックコスメを製造しています

水上洋子さんは、由来が植物であろうとも一切に合成成分を含まない天然100%のコスメをオーガニックコスメと定義しています。そしてその定義に沿うオーガニックコスメをJOCA推奨品として認定することにしました。

>>>参考記事:JOCA推奨品について

実は、欧米のオーガニックコスメの基準では実は石油由来の成分が認められていることもあり、この厳しい基準は日本独自のものなのですが、なんと現在のところ28ものメーカー・ブランドがこの天然100%のオーガニックコスメとして認定されているそうです。

以前、水上さんがヨーロッパのコスメメーカーに対して、防腐剤等に至るまで100%天然成分のオーガニックコスメを作るべきだという考えをぶつけたところ、それは難しい、できないという回答が返ってきたそうですが、この点に関しては、日本のオーガニックコスメブランドのほうがリードしているのではないか?と水上さんは考えています。

ところで天然成分100%で化粧品を作るのは難しいという声もよく聞きます。

私もいくどか、オーガニックコスメの国際会議に参加しました。そのたび、「オーガニックコスメは、天然成分100%であるべきで、合成成分を使うのはおかしいのではないか」という発言をしてきました。

私のそんな発言に対して、EUの認証団体の方は、こんな答えを返してきました。「現在のところ、合成防腐剤を全く使わないコスメを作るのは難しい。それに代わるものがあるまで仕方がない」と。

しかし今、日本のオーガニックコスメ・メーカーの進歩は素晴らしく、スキンケアはもちろん、シャンプーからメイク用品まで、ほぼあらゆるアイテムの化粧品が、天然100%で製造することが可能になっています。

オーガニックコスメというと、環境先進国ドイツやヨーロッパというイメージがありますが、じつは天然100%のオーガニックコスメを製造するという点では、おそらく日本のメーカーは、今、世界一の水準に達していることと思います。
引用元:本当に価値あるオーガニックコスメとは?

というわけで、実際にこのJOCA推奨品にあたるオーガニックコスメを製造しているメーカー・ブランドがこちらになります。

かなり多いですよね!

ただし、これらのメーカー・ブランドの製品であればすべてがJOCA推奨品というわけではなく、JOCA推奨品の基準を満たすものがJOCAのHPに掲載されていますのでチェックしてみてください。

個人的には、CRECOS、華密恋、アムリターラ、KANPOO(漢萌)、24hコスメ、ぷろろ健美堂など、好きなメーカーが名を連ねていて嬉しいな~と思いました。

グリーンケミストリーの合成成分を使いたくない、本当に本当の100%天然成分のオーガニックコスメだけを使いたい!という方は、一度JOCA推奨品をチェックしてみてくださいね。

余談:植物の力はこんなもんじゃない!・・・と思う奥の院的オーガニックコスメについて

そもそも、植物成分は肌に優しいけど石油由来の合成成分よりも効果が劣る的な意見もありますよね。でも、実際には、なんじゃこりゃ!っていうくらい、穏やかマイルドというイメージを覆すくらい衝撃的なオーガニックコスメというものも存在しています。

それが、私が奥の院的コスメと呼んでいるルナソルというブランドと、まだ漢萌という発酵コスメブランドです。

ルナソルは日本ではある事情からとても高額で手に入りにくいコスメになってしまっていますが、ドイツで買うと安いです。買うならDistelさんの通販がおすすめです。このルナソルは、錬金術的手法のひとつであるスパゲリック法によって製造されています。天体の動きなどを考慮しているところはちょっとバイオダイナミック農法的でもあります。で、コチラのクリームとか化粧品、一度使ってみると衝撃を受ける方も多いんじゃないかと思うくらい、「全然違う」んですよね。カレンデュラと言っても一皮も二皮もむけた感じというか、ぐっと力強く迫ってくるような雰囲気があります。植物の力って、ここまですごいんだ!と思えるコスメです。

そして、日本のブランドではやはり漢萌の発酵化粧品がこの奥の院的コスメですね。日本の和漢植物を使い、発酵させてつくるコスメは世界でも類を見ないものなのだそうです(詳しいことはコチラの記事に少し書いています)。こちらもまさに植物が元の姿を失って、発酵によって全く別の力を帯びてくるのが不思議です。肌の常在菌を活かしたケアを求めると、こんな風に、行き着く先は発酵化粧品なのかもしれません。

なお、メイクアップについてはオーガニック100%は難しい説もありますが、アムリターラや24hコスメなどではノンナのでつけ心地のよいファンデーションも販売されていますし、決して不可能ではないよなと感じます。

グリーンケミストリーによる合成成分は値段的にも安価で大量生産に向きますが、こうして植物の力を素直に引き出しながら製品を作るメーカーさんもいるので、気になる方は是非、こういう奥の院的なオーガニックコスメにも触れてみて頂きたいなと思います。

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